2009-05-17 交渉術 book 佐藤優氏の新刊だが、たくさん書きすぎて多少中身がパターン化してきたか。とはいえ、外務官僚の保身体質や、ロシアの情報機関のやり口、さらには故・米原万里氏による「陰謀」(?)など、ハラハラさせられる。鈴木宗男の話や、橋本、小渕、森といった宰相の比較論もおもしろい。首相専用機の主は、外務省の松尾室長(横領で逮捕)だったのか。
2009-05-17 奄美の振興開発 book 著者は名護市役所職員、名護市議として、奄美振興事業に関わってきた人物。その経験から奄振事業の問題点を語る。復帰直後の奄美の「貧しさ」の描写には慄然とさせられる。あまみ庵より出版、ISBNなし。
2009-05-17 ネットで暴走する医師たち book あくまで一部の医師だとは思うが、2ちゃんねるのような掲示板、あるいは医師専用の掲示板に、患者の悪口(特に、医療過誤で裁判に訴えるなどの行動を取った患者に対する誹謗中傷)を書き込む医師がいる。例えば、妊婦が適切な措置を取られずに死亡した事件や、幼児が綿菓子の割り箸を呑み込んだのを見逃して死にいたった事件でも、あくまで医師が正しく、患者たちは強欲、マスコミが問題を煽っていると非難するのだ。コミュニケーション力に乏しく、自信を持てない医師が、こうした過激な行為に出てしまうのではないかと著者は推測する。