時事通信ニュースより

JR東海会長、新幹線が最適=米カリフォルニアに売り込み
 【ロサンゼルス27日時事】「安全性、効率性などの点で新幹線が最適」−。JR東海葛西敬之会長は26日、ロサンゼルスで開かれた環境問題に関する国際会議でカリフォルニア州が計画している州縦断高速鉄道に新幹線を強く売り込んだ。同計画でJRトップが加州を訪れるのは初めてで、日本政府とJRの期待の高さを示した形だ。
 同会長は「プロジェクトは日本政府が進めるもので、まだ手を挙げる段階ではない」とあくまで慎重。しかし、会議の分科会で欧州の高速鉄道との比較優位を強調し、出席者の喝采(かっさい)を浴びた会長は「好意的に受け止めてくれた」と手応えを感じた。
 環境問題への取り組みに積極的なオバマ政権の誕生、米景気の後退、中東情勢の不安を背景にしたガソリン価格再高騰への不安などで高速鉄道導入への機は熟しつつあり、政府・JRは州へのPRを積極化する方針だ。
 同州では昨年11月、鉄道の総工費320億ドル(約2兆8000億円)のうち100億ドルを州債発行で賄う住民提案が成立。ロス−サンフランシスコ間約700キロを2時間38分で結ぶ「加州版新幹線」が実現に向け1歩踏み出している。(2009/01/27-14:53)

カリフォルニアは特に、自動車会社が利益のために、鉄道を廃止させ公共交通をずたずたにした地として知られる。そこに新幹線を走らせるのは、環境のためにもよいこと。頑張ってください。

21世紀の国富論

シリコンバレーに渡りベンチャーキャピタリストとなった著者が、あるべき経済の姿を語る。短期的な投資に走ってしまった資本市場のあり方を厳しく批判、技術に基づいた長期的な投資、数字に振り回されない投資を提唱する。パソコンの時代は終わり、新たにPUC(パーヴェイシブ・ユビキタスアーキテクチャ=ソフトとハードが一体化した、より使いやすいコミュニケーション端末)の時代が来るとの予測は注目に値する。
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