健康診断。最後の胸部X線撮影の現像で待たされ(それまでは思いのほか順調に進んだのだが)、結局一時間くらいかかる。やれやれ。
道路行政
東大出版会の「行政学叢書」の一冊。したたかな道路役人たちの手口など、教えられたことはいくつかあった。だが、全編を通して「素人くささ」を感じるのはなぜだろう。書き方の問題なのか。道路公団の民営化問題についても、たとえば当事者である猪瀬直樹、田中一昭といった人が既に文章を発表しているのだから、それに行政学者が伍してゆくには相当の分析力が必要だと思うが、単なる解説で、ハッとするような指摘は何もない。
まあ行政学に限らず、政治学、経営学、社会学、教育学といった、「固いディシプリンを持たない文系の学問」すべてに共通する悩みといっていいのかもしれないが(逆に言うと、ディシプリンがはっきりしているのは、経済学と心理学の2つだけ)。