階層構造の科学

海洋研究開発機構」の研究者たちが、自然界における階層構造について書いた啓蒙書。第2章は生物学的な内容だが、それ以外はいずれも地学の範囲(例えば天文学、気象学、地殻学など)と言ってよいのだろうか。生命活動を支えているのが水なのだという話に、やはり「タレスは偉かった」のかと思う。細胞内のタンパク質は水の中に浮遊している状態でないと、機能を発揮できない。金星・火星などではプレートの沈み込みがなく、地球のみでそれが起こるのも、やはり水のため。あれ、「海洋研究開発機構」の術中にはまったのかな?
階層構造の科学―宇宙・地球・生命をつなぐ新しい視点